耳鼻科というのは、正式には耳鼻咽喉科となっている診療科目の医療機関が多くなっています。
基本的に耳をはじめ、鼻や喉の疾患を治療するのが専門になっていますが、症状によっては風邪やアレルギーなどの対応も他の診療科目よりも優れている事があります。
風邪の症状だからと言って全ての状況で耳鼻科に行くのは決して良い手段とは言えませんが、選択肢のひとつとして覚えておくと役に立つ機会もあるといえます。
子供が風邪を引いた時には、基本的に小児科を受診する事が理想だと言われています。
これには、小児の疾患は急変しやすく、症状を上手く医師に伝えられないなどの理由から小児科を受診する事が望ましいと考えられています。
しかしながら、小児だけでなく成人にも言える事ですが、診断内容によっては、耳鼻科を受診する方が回復が早い事もあります。
風邪といっても様々な症状がありますから、一概には言えませんが、鼻水や咳の痛みなどの症状の時には内科や小児科を受診するよりも耳鼻科の方が直接薬剤投与を行う事もできるので、治りが早い事もあります。
また小児に良くある風邪の合併症から中耳炎を発症した場合には、基本的に耳鼻科で治療を行う事になります。
もちろん、気管支や肺に炎症がある時や他の重篤な病気が潜んでいる事も否定できませんので、症状がわかりにくい状態であれば、とりあえず内科や小児科を受診する事が理想だと考えられますが、早急な対応が必要ではないような症状の時には耳鼻咽喉科を受診するのも一つの考え方になります。
例えば、花粉症などのアレルギー疾患の時は、一般的に目や鼻に症状が出ると思われていますが、人によっては、頭痛や発熱が症状として現れる事もあります。
これは、鼻がつまったり、鼻の膿が副鼻腔に溜まってしまう副鼻腔炎や蓄膿症などの状態になると起こる頭痛で放置をすると脳にも悪影響がでるほど危険な状態になる事も考えられます。
このように花粉症などのアレルギーだとしても、根本的なアレルギー症状を治癒する事も大切ですが、早急に行う治療は副鼻腔内の膿を何とかしなくてはならないような症状であれば、当然耳鼻咽喉科での処置や処方される内服薬が最も効果的な治療になる事は言うまでもありません。
耳鼻咽喉科の問題点は、歯科や内科に比べると明らかに病院数が少ない事もあり、常に混雑をしているのが欠点のひとつになっています。
従って、あきらかに循環器や消化器の疾患が疑われるような時は、内科や小児科を受診して、耳や鼻をはじめ喉の疾患が症状にある時に耳鼻咽喉科を利用するのが上手な利用方法だといえます。
最終更新日 2025年5月20日 by igocars